転職マッチングイベントの風景
電車の中などで転職サイトや転職イベントの広告を見かけることがあります。通勤電車の乗客の皆さんの目を引くこともあるでしょう。
先日、企業の人事担当者の方とお話をする機会がありました。今、企業はどこも人材不足だと言われています。
その担当者の方も、人材不足で中途採用も積極的に行っていると言ってました。
それでもなかなか人材が集まらないそうです。
場合によっては、人材紹介会社に数百万円の手数料を払って、採用することもあると言ってました。
採用した社員が1年もたたないうちに辞められたら、会社は大きなダメージを受けるとも語ってました。
高額な手数料を払って採用する人材の職種は何でしょうか。
それはIT分野、いわゆる情報システム部門の人材だそうです。ICTとかIOTとか、企業が生産性を高めるための環境には欠かせない仕組みを作り、維持していくための人材です。
お話を聞いた企業は製造業でした。
担当者はデザイン分野でも中途採用をしました。
これも専門分野の人材であり採用に苦労すると考えたそうです。
しかし、デザイン分野には比較的多くの応募があり、無事に採用ができたそうです。
転職サイトに登録をしている人や転職マッチングイベントに参加する人は増加しています。
昔は転職を促すような広告やTVコマーシャルはありませんでした。
今は国も人材の流動化の必要性をPRしています。
一方で公務員世界では終身雇用が今もしっかりと守られてます。公務員も流動化していくことが必要です。
転職は決してネガティブではなく自分の可能性を高める方法の一つです。
転職希望者はどんな人たちが多い?
もう一つ、その担当者の方が興味深いお話を語っていました。転職マッチングイベントなどで転職を考えている人たちの職業です。
前職あるいは転職を考えている人の職業は何かと聞くと、金融関係企業、特に地方銀行、信用金庫が多いそうです。
更に教職員も目につくそうです。
銀行は昔は預金者を増やす、取引口座を増やすなどして資金を集めて、それを融資するなどで多くの人材が活躍していました。銀行の3大業務として「預金業務」「貸出業務」「為替業務」が仕事の中心でした。
地方銀行、信用金庫は地元密着の金融機関で地元経済にとっては無くてはならない存在でした。
今は銀行取引もパソコンやスマホアプリで送金したり、預金したり、決済したりできます。
地元の金融窓口に行く必要が無くなっています。
融資をして利ザヤで利益を上げようにも、今の低金利ではそれも厳しい状況です。
銀行が自ら投資先を見極めて、あるいは開拓をして、利益を得ていくことが必要な時代です。
時代が変化する中で地方銀行、信用金庫はどんな仕事をしているんでしょうか。
地元の企業経営者に事業拡大を目指した融資を提案することもあるでしょう。
個人宅で預金口座開設や保険の売り込みもあるでしょう。
後継者を探してほしいと相談されることもあるでしょう。
取引先の販路開拓やビジネスマッチングを考えることもあるでしょう。
これらは地域密着で頼りにされる仕事のです。
しかしそこで働く人たちが転職を考えているとは、どういうことでしょうか。
地方銀行の将来性に不安?
仕事のやりがいを感じない?
サラリーに不満?
企業風土が昭和文化で馴染めない?
自分の可能性にチャレンジできる機会がない?
など理由は様々でしょう。
教職員の場合はどうでしょうか。
教師は生徒、学生に勉強を教えなが成長を支える重要なお仕事です。
時代の変化とともに学校は変わりました。
教室で学生や生徒が友達目線で接する、
親が教師に口を出す、
授業でパソコンやタブレットを使う、
ダイバーシティを教える、
わんぱく小僧お山の大将はつくらない、
部活には関わらないなど、
先生を取り巻く環境は大きな変化です。
ストレスは多くなるのでしょう。
教師が辞めたいと考えるストレスは私には理解できません。
誰もが教師になれるわけではありません。
目標を持って努力して教師になったことでしょう。
辞めないで頑張ってほしいと願います。
でも教師が辞めたいとなぜ感じるかを想像してみました。
教師の理想と現場のギャップが大きい、
やることが多くて自分の時間が取れない、
閉鎖された職場環境で自由さがない、
古い慣習意味のない昭和文化が残ってる、
自分の可能性をチャレンジできる機会が見いだせない、
などでしょうか。
人生の岐路
転職を考えている人たちは、人生の岐路に立っています。
自分に可能性があると感じています。
長い人生の中に、岐路は様々な場面で度々、遭遇することでしょう。自分の可能性を求めて新たな活躍の場を探すことが転職でもあります。ただし転職を考え始めても、まずは人に相談、次の仕事が決まるまでは辞表を出さない、が重要です。岐路のない人生はありません。チャンス到来と考えましょう。どちらの道を選んでも前進するに違いはありません。応援してます。
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