アメリカのボーイング社
日本のニュースサイトにアメリカ ボーイング社の人員削減のニュースが流れました。
Yahoo USAのサイトでのニュースも様々に報道しています。
航空宇宙産業で最大の企業です。そこで従業員の10%、17,000人を削減するというのです。
Boeing is laying off 10% of the company — and blaming the machinists’ strike
Melvin Backman
Sun, October 13, 2024 at 2:26 AM GMT+9·3 min read
Boeing (BA) announced layoffs Friday, blaming the cuts on an ongoing strike by its union-represented machinists. The company is letting go of 10% of its workforce, which according to its most recent annual report, would be about 17,000 people out of a job.
Yahoo Tech https://www.yahoo.com/tech/boeing-lays-off-10-company-213000545.html
赤字続きのボーイング社
Yahoo USA Financeでボーイング社を検索できます。収益のデータを見ると2020年から赤字が続いています。2020年はコロナ感染が始まりました。世界中で感染予防のために移動が制限されました。そこ結果、人々は家籠りの状態となりました。航空機業界も大きな打撃でした。ボーイング社の収益を見ても、その苦労が現れています。
Yahoo finance https://finance.yahoo.com/quote/BA/financials/
日本にどんな影響があるんでしょう
ボーイングは航空宇宙企業です。みんさんがご存じの飛行機の最大メーカーです。大きな飛行機の製造には世界各地の多くの企業がかかわっています。日本の企業は主に機体や翼の製造に関わっています。ボーイングジャパンのホームページに日本企業との関わりが記載されています。
日本企業はその技術力と高い信頼性により、767型機以降、ボーイングの航空機の生産分担比率を上げています(上図)。その数字は767型機で16%、777型機では21%に上っています。さらに、ボーイングと三菱重工、川崎重工、SUBARU(旧富士重工)の関係はとりわけ密接で、787ドリームライナーでは主翼をはじめとする機体の35%を3社が開発・製造しています。同型機ではまた、東レが主要構造部分の炭素繊維複合材料をボーイングと共同開発、ブリヂストンがタイヤを提供、ジャムコがラバトリーやギャレー、さらにフライトデッキのインテリアとドア、そしてバルクヘッドの生産を担当しています。
ボーイングにとって日本は、共同開発製造分野での米国外最大級の拠点であり、その関係は単なるパートナーの域を超えるほど強固なものにまで発展しています。
ボーイングジャパン https://www.boeing.jp/boeing-in-japan/about-boeing-japan
飛行機の製造に三菱重工、川崎重工、SUBARUとは特に強いつながりをもっています。ボーイング社が人員削減を行うことで飛行機製造が遅れたり、製造数が減少するだろうと誰もが思うところです。
製造機数が減少すれば、製造を支える企業への仕事量も減少します。
繋がりの強い3社はそれぞれ、グループ会社を抱えています。それぞれの国内外連結子会社数は三菱重工が263で、川崎重工が112社、SUBARUが73社。子会社がすべて航空機製造に関わっている訳ではないでしょう。しかし、少し心配になりますね。
もし、あなたが関連企業に勤めていたならどうする?
ボーイング社と繋がりの強い企業、三菱重工、川崎重工、SUBARUの関連企業に勤めていたならどうしますか?
関連企業だけど航空宇宙分野の仕事をしていない企業もあるでしょう。
あるいは直接ではなくてもボーイング社と取引をしている企業もあるでしょう。
それによって関心事であるかどうかは異なるでしょう。
もし、航空宇宙産業に関わっているとしたら、関心を持たざるを得ないですね。
自分の会社は大丈夫、なんて思っていませんか?
企業は業績の低下が始まると、様々な手段で回復を目指します。
人員削減は手段の一つです。でも、その決定がいつなされるかは分かりません。
まとめ 人員削減で慌てないためにやるべきことは
突然に会社が人員削減を発表するかもしれない時代です。日頃から準備をしておくことが大切です。どこまで準備するか何を準備しておくか、正解はありません。でも誰でも出来ることを考えました。
・貯金をしておきましょう。先立つものはお金、蓄えがあれば次の就職活動の期間も余裕を持って活動できます。
・新しいスキルを磨く努力をしてみましょう。資格を取るのも良いのかもしれません。ITが苦手ならば日々学んでおきましょう。
・人脈を広げる努力をしておきましょう。社内の他部門の人、取引先、などあるいはセミナー展示会場も人脈作りの場になるでしょう。
ボーイング社が無くなることは無いと思います。もし会社が無くなったらアメリカの防衛上、大問題でしょうね。
コメント