先日、自動車やロボット分野の製造業の社長とお話をしました。
中堅企業で海外拠点もあり、自動車部品、制御システム事業、
ロボットシステム事業などを展開しています。
自動車産業に関して次のように語っていました。
日本の基幹産業である自動車を中心とした輸送機器関連産業はCASE、MaaS、
の進展に加え、カーボンニュートラルなど、より複雑なモビリティ分野への
対応に向けて100年に一度の大変革期を迎えています。
EV化の流れが大きくなっていると思ってましたが、社長のコメントは以下でした。
EV化の流れはこのまま加速するのか??
社長は、
「ここに来て、再びエンジンの効率の良さが見直されている。
更には水素エネルギーにも再び関心が、高まっている。
自動車部品を手掛ける企業としては、今後の動向に注視をしているが、
全く不透明な状態だと思う。
更には生産拠点あるいはマーケットとしての中国については、以前よりも
カントリーリスクを考えなければいけない。」と。
要は、EV化の先行きが不透明になってきたと言うことでした。
日本では現在もハイブリッドカーが主力でEVはまだまだ普及していません。
時々、テスラを見かけるサクラを見かける程度です。
町のEV充電施設も空きが目立ちます。
10年先を考える会社選び
就職活動を控えた学生の皆さん、この社長のお話、納得していますか?
EVの流れがどうなるか?考えてみませんか?
或いは10年先のことを考えてみませんか?
自動車業界に就職しない。
自分は車好きでない。
今は関係ない、興味ない。
と、感じているかもしれませんね。
でも、社会が変わると会社も変わります。
社会は繋がっています
就職すると感じると思いますが、企業は利益を追求します。
どこから利益を得るのでしょうか?お客様ですね。
お客様は個人の場合もあるし、企業の場合もあります。
すなわち常に社会に関わっている、繋がっている訳です。
社会と繋がっていなければ、利益を得ることはできません。
EV化が社会を変える
EV化の流れは、将来の社会に大きな変化を生むことでしょう。
社会が変化すれば、社会とつながっている企業も変化します。
EV化の流れを、車に興味がないと言って無関心ではいけません。
どんな社会に変化をしていくか、アンテナを張って見ていきましょう。
自動車産業は日本経済を支える屋台骨であることはだれもが認めること
でしょう。
古い話ですが、戦後の経済成長で家電ブームが到来して、それに合わせて
日本では白物家電メーカーが世界を席巻していました。
海外メーカーの台頭、デジタル技術の普及で世界の家電メーカーも様変わり
日本の大手家電メーカーも淘汰されてきました。
EV化の流れは、自動車産業の淘汰に繋がるのかもしれません。
そうなれば、すそ野が広い産業だけに日本経済に及ぼす影響はとても大きいと
想像できます。
あなたが就職を決めた会社も将来、影響を受けるかもしれません。
自動車産業であるか無いか、ではなく、会社が社会と繋がっている、だから
影響を受けるかもしれません。
EV化の流れが社会にどんな変化を生み出していくのか、
学生の皆さんだけでなく、私たちみんなで見守っていく必要があります。
あなたはどう思います?EV化社会??
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